老人保健施設やグループホーム、デイサービスや有料人ホームなど様々な介護施設がありますが、基本的にやることはどこも似ていて高齢者の生活支援と身体介助となってきます。また、施設介護は在宅介護とは若干違いがあります。
高齢者に対して行う身体介助の仕事内容については、高齢者の要介護度等によって大きく変わることが多いです。例えば要介護度1の方の場合、身の回りの事はある程度高齢者自身が行えますので、行う身体介助は限られてきます。一方、要介護度が3~5になってくると、認知症を持っている方や、片麻痺や全身麻痺などの障害を持っている方が多くなるので、行う身体介助は多くなります。例えば、全身麻痺のある要介護度5の高齢者の場合は、身の回りのほとんどのことが出来なくなってしまうため、排泄介助(おむつ交換)や、入浴介助は全て介護士の仕事です。また、要介護度が重たい高齢者の介護は危険性も多いので、高い介助や介護スキルが問われてきます。
そして、生活支援の仕事については施設で働く職員の場合は、高齢者が使った食器や洗濯物を洗ったり、リネン交換(枕カバーやシーツなどの寝具を交換すること)や、居室の清掃を行なったりします。リネン交換一つにとっても、ベッドシーツを綺麗にはれないと寝たきりの高齢者が利用するベッドの場合、褥瘡が出来る原因にもなりますので大切な仕事です。
身体介助だけでなく生活支援も、高齢者が生活するうえで重要なものですので、施設で働く方は気を配って行かなければ行けません。